2009年6月19日金曜日
金属のふしぎ:はじめに:斎藤勝裕
● 2008/06
『
本書では金属の種類や性質、用途などを、わかりやすくお話ししていきます。
金属にはまったくの素人と自負(?)なさる方、あるいは金属とは無縁と思われる仕事の方にも、楽しく、おもしろく、金属の知識を身につけていただくために書かれた本です。
ですから、約70種類の金属ほとんどすべてをひと通り扱っています。
そして、一般の方々になじみの深い金属をより多くご紹介しています。
鉄、アルミニウム、銅、亜鉛、鉛など「汎用金属」あるいは「コモンメタル」と呼ばれる一群や、金、銀、白金などの「貴金属」です。
本書ではまず、金属を含めて原子とはどうしてでき、どのような大きさで、どういう形をしているのか?という疑問から見ていきます。
宇宙や地球はどのような元素、あるいは金属がどのような割合で存在するのでしょう?
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このように、金属の話題は尽きることがありません。
本書はこのような話題をわかりやすく、かつ楽しく説明したものです。
きっとみなさんの知的好奇心を満足させ、読んでよかったと思っていただけるものと思います。
最後に、サイエンスアイ編集部のみなさん、また楽しく分かりやすいイラストを描いてくださった保田正和さんに感謝します。
平成20年5月 斎藤勝裕
』
この本のカバーのタイトル部分に図書館のバーコードシールが貼ってある。
そのため題名が消えて、どういう本かわからなくなっている。
よって本体のタイトル部分を載せておいた。
どうしてこうなってしまったか。
図書館に2,500冊という膨大な新本が入った。
そのうちの大人向けの本はすべて文庫本・新書本で単行本はない。
また、発行日付はすべて「2008年」である。
つまり「2008年に発行された文庫本」のいくらかが図書館向けの書籍として開架されたというわけである。
これらの本の大半というより、99%が縦書き本である。
縦書き本は右開きである。
右側にページをめくる。
よってバーコードシールは本を開いた状態から見ると、左側の背表紙に貼られる。
ところがである。
この本「横書き」本なのである。
科学関係の本なので、横書きの方が化学式などを挿入するときに便利であるから、こうなることはやむ得ない。
横書き本は当然「左開き」になる。
とすると、開いた状態から見ると、右側の背表紙にバーコードが貼られるはずである。
ふつう、カバーの表表紙と裏表紙は明確に違っていて、一見してウラが分かるようになっている。
ところがこの本、下記のようにウラにも文字が躍っており、それも絵柄風になっていて、さらには目次までついている。
書籍分類バーコードがついていることで唯一これがウラだとわかるが、それに気を止めないと表だと言われても、疑問になることはない。
「金属を知ろう!」
が、この本の題名だとしても、別段おかしくはない。
著者は誰だろう、などと考える人はいないだろう。
まして日本語を知らない人たちだと、日本語の本はすべて右開きだという先入観をもっているだろうから、ウラのほうが表と考えても間違ってはいない。
そんなことで、表のタイトルに図書館シールが貼られてしまい、題名が消えてしまったのである。
海外だと、ときどき想像しなかった「ホーッツ」という面白いことが起こるが、これもその一つであろう。
とりたてて大仰な間違いではないので、ちょっとホットほほえましい。
ニヤリ、としてしまう。
【忘れぬように、書きとめて:: 2009目次】
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