2009年6月19日金曜日

:すべてはビッグバンから始まった


● 2008/06


 宇宙は物質でできています。
 宇宙には年齢があります。
 「137億歳」というとんでもない年齢です。
 宇宙は137億年ほど前の「ビッグバン」によって出来たと考えられています。
 このとき「物質の素」とでもいうようなものが爆発して飛び散ったのが、「宇宙の始まり」です。
 ですから、物質はもとより、それが入る空間、飛び散っている時間、すべてがビッグバンから始まったのです。

 飛び散った物質は「水素原子」になりました。
 したがって、この水素原子の存在する空間が「宇宙」であり、水素はいまだ飛び続けていますから、いまでも「宇宙は膨張し続けている」ものと考えられます。
 「宇宙を埋め尽くす水素」には、やがて場所によって濃淡ができ、万有引力のおかげで、濃いところにはさらに水素が集合しました。
 高密度で集合した水素は熱を持ち、その熱はやがて非常な高温になりました。
 これが「ヘリウム原子」であり、この反応を「核融合反応」といいます。
 核融合反応は膨大なエネルギーを発生します。
 このような状態にある「水素の集合体」が太陽のような「恒星」なのです。

 時間がたつと、恒星の水素はほとんどがヘリウムになってしまいます。
 すると今度はヘリウムが融合して、さらに大きな原子が誕生します。
 このようにして、恒星では次々に大きな原子が誕生しました。
 しかし、恒星にも寿命があります。
 いつか恒星は爆発して粉々に飛び散ります。
 このようにして、宇宙にはさまざまな原子が存在するようになったのです。
 
 地球はこのようにして原子が集まってできた物体です。
 地球は物質でできています。
 物質はすべて原子でできています。
 物質の種類は無限です。
 しかし、「原子の種類」は有限です。
 有限どころではありません。
 わずか「90種類ほど」にすぎません。
 この約90種類の原子がいろいろに組み合わさって、無限大種類ともいえる「分子」を形づくり、その分子が集まって物質を作っているのです。














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