:ムツ牧場・共和国首席の家
● 1980/12
『
共和国首席の家は、大きくなければならない。
心底満足できるものでなければならぬ。
私は遠くフィンランドに材を求めて、丸太小屋を建造した。
ちょっと贅沢であったが、十年先の姿がちらついて、思い切って大きなものにしたのであった。
あと十年、地道に努力を重ねていって、国の基礎がかたまったら、みんなで底抜けに騒ぎたい。
研究会なども開いてみたい。
そのためには、大きな容器が要る。
それに第一、政治家はたいてい立派な家をもっているではないか。
国の頭になるものが、偉容を誇る建物に住まないで何としよう。
かくて、フィンランド産の松による大丸太小屋、中標津の原野に出現したのであった。
小屋ではなく、「丸太大屋」と称する人も中にはいるけれども。
』
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